行く川の流れは、、、
2009-02-10


いつもそこにある風景が、いつまでも
あると思っているのは、その本人が
そう思いこんでいるだけであって、
何の根拠もない。

ある日、ふと街を見ると、そこにあった
木がなくなってたり。

気づかないうちに、以前そこにあった
隠れ家的お店がなくなってたり。

久しぶりに行ったレストランで、
そこにいた気のいいウェイターが
いなくなってたり。

そういうことに気づいて、初めて
自分が乗っかってきた時間軸と
違う時間軸でこれらの物事が
移っていっているのだなぁ、と気づく。

自分自身もそうだ。
一日として同じコンディションはないし、
肉体的にも精神的にもそうだろう。

こういうのはジワリジワリと来るもので、
逆にいつも”身体”は、身近にあるし、
”精神”も身近にあるので、灯台もと暗しで
意外に時間軸が違ってることに
気づかない。

何かをやってみて、アイタタ、昔はできたのに、、
とか時間軸の違いを思い知る。

別に最近身体を痛めたとかいうネタではない。

人の移り変わりは、当たり前のことであるが、
欧州生活も5年目に突入するということもあり、
確実に折り返し地点は過ぎているだろう。

すでに日常化して何の不思議もない
ドイツの景色や、人間関係、当たり前
のように存在している仕事や職場など、

いつもそこにある風景が、いつまでも
あると思っているのは、その本人が
そう思いこんでいるだけであって、
何の根拠もない。

別に最近帰国命令がでたとか言うネタでもない。

ということで、今日はがらにもなく、
方丈記を思いだした。

「行く川の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず」
[心構え]
[ドイツ生活 雑談]

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